私はそういう意味でとても恵まれたと思う．幼い頃の近所の友だち，先輩達．今の仕事仲間は高校からの友人．職場の仲間も十数年来の仲間，サイト作成の仕事にかかわるようになって，初めて仕事をくれた人，途中で支えになってくれた人．社会変革に携わる仲間たち，何かあるたびに報告に来たり，遊びに誘ってくれる卒業生たち．何気ない日常の会話の繰り返しのスポーツクラブの友人たち．

　写真家として存在を認めてくれるジャズミュージシャンの友人．ロシアでの2週間のジャズフェスティバルの撮影仕事も，新たな友人を生み，友人の友人が私の撮影したマイアミの歌姫だったり．妙な有機的なつながりも生まれてきた．

　お金になるかならないか分からないような仕事に一生懸命分担をこなす，メークアップアーティストのKさん，『どんな仕事もきっちりとやってれば，必ず次ぎに新しい展開が来るんだよ』

　なんの疑いも持たずにそれを信じ，その時々の自分の持ってる力で目一杯がんばってきた．一年経つと自分の仕事の未熟さに気がつき，『眼が肥えた』などと根っからのポジティブな性格で過ごしてきた．

　2010年代の10年間で自分らしい作風ってできるのかしら？などと大胆な野望も抱くようになった．

　2009年12月，コットンクラブ(東京丸の内)で撮影ができた．なんだか新しい展開がまた始まりそうな2010年の元旦である．